2020年5月4日月曜日

あれん、今日なに食べたい?

夕日を見ると少し寂しい気持ちになります。
何かが終わってしまうような気がして。しかし、同時に何か懐かしいという感情も抱きます。

友達と遊んで公園から帰る時、部活後にグラウンドをならしている時、運動会の片付けをしている時、高校総体からの帰り道等々、夕日はいつもそこにいました。そこには悔しくて悲しい思い出もあれば、大なり小なりもうこれは一生味わうことのない行事なんだという喪失感がありました。

夕日を見ると「もう一日が終わる。今日一日これでよかったのかな。」と思ったりします。実はこれが僕の陸上部の入部のきっかけでした。新歓期、どこにも行かずにだらけていた時、日が暮れるのを見て、今この時間に頑張って練習して充実した時間を過ごしている人がいる、と思うと自分が嫌になり翌日に陸上部の新歓に参加しました。

夕日が見える時間はだいたい、学校の授業などに囚われず、僕たちが自ら進んでしたい事をしている時間だと思います。それ故に大きな個人差が生まれる時間だとも思います。友達と遊ぶこと、好きなスポーツをすること、部室で馬鹿みたいな話をすること、みんなでご飯を食べに行くこと、帰り際に好きな子に会えるかなとドキドキして下校すること。僕は昼間に比べて圧倒的に密度が濃い時間を過ごしていました。

夕日を見て、いろんなことを思い返してみて、楽しかった事とか、悔しかった事とか、嬉しかった事とか、たくさんのことを思い出せるってことはそれだけ自分で充実した時間を過ごしてきたってことですよね。

陸上部に入部してあっという間に1年が経ちました。この1年間だけでも陸上部の思い出がたくさんできました。楽しい思い出もあれば、悔しい思い出もあってやり直したいなあとか思う時もあります。でも戻る事はできません。

そのかわり、僕たちはいま、現在進行形でその夕日の思い出を作ることができます。
今、この状況で前向きになれとか無責任な事は言えません。ただ、その思い出を「何もしなかった」後悔だけにはしたくありません。毎日を全力で、できなくても1日で少しだけ、ほんのちょっとだけでも未来への投資として、背伸びして頑張ってみるのもいいかもしれません。

「上に花咲かぬ日は下に根伸ばせばいい」
中学の担任の先生がくれた、ドラゴンアッシュの曲の一節です。僕は今この言葉を胸に黙々と練習しています。いつか大成するために!

夕日は一生涯僕たちの前に現れます。それを眺める度に僕は思い出します。その思い出がカラフルであればあるほど、毎日がちょびっとお得な気がしませんか?

新入生がこのブログを見てくれているかはわかりませんが、いつか、そのうちたくさんの新入生と出会えることを願っています。その時は僕がみんなの小さな夕日の思い出作りの手助けとなって、かつ僕のC0生との思い出も沢山作りたいと思っています。先輩方の愛情で育てられた僕たちなら保証できます。一緒にたくさんの思い出を作りましょう。

コロナの影響で少しセンチメンタルな内容になってしまいました。以上で終わります。

早く当たり前で幸せな日常が帰ってくることを願うばかりです。



「○○、今日なに食べたい? 俺はナン食べたいな。」

跳躍2年 西川亜連